資産運用のイロハ第3章 投資信託とETFを理解する

3-2 インデックスとアクティブ

インデックスファンドとアクティブファンドが、何にコストを払い、何を期待する違いなのかを整理するページです

3-1 で、投資信託は 複数の資産をまとめて持つ商品 だと見ました。次に気になるのは、その中身をどう運ぶのか です。ここで出てくるのが インデックスアクティブ です。違いは単純で、市場平均に沿って持ちにいくのがインデックス、平均を上回ることを狙うのがアクティブです。どちらが絶対に優れているかではなく、何にコストを払い 何を期待するのか の違いとして見ると整理しやすくなります。

このページで押さえたいこと
  • インデックスは、市場平均をそのまま取りにいく考え方です。
  • アクティブは、平均超えを狙う代わりに、運用者の判断とコストの差が効きやすくなります。
  • 違いは 勝ち負け ではなく、市場全体を持ちたいのか 運用方針の優位性に賭けたいのか です。
  • 初学者は、まず 何を持っているかが説明しやすいか を重視した方が迷いにくくなります。
  • 次の 3-3 では、この違いも踏まえて、投資信託をどんな順番で見ればよいかを整理します。
インデックス
市場指数にほぼ沿う動きを目指す — 低コストで中身が分かりやすい
市場指数インデックスファンドほぼ重なって動く → 差が小さい
アクティブ
市場指数を上回ることを目指す — 上振れも下振れも出やすい
上振れ下振れ市場指数アクティブファンド大きく離れて動く → 上にも下にもブレやすい

1. インデックスは、市場全体をそのまま持ちにいく考え方

インデックスファンドは、TOPIX や S&P500、全世界株式のような指数に連動することを目指す商品です。発想はシンプルで、市場平均をそのまま持ちたい という考え方です。長期で積み立てる人にとっては、低コストで中身が分かりやすいことが大きな利点になります。

代表的な指数の例
指数一言でいうとどんな場面で出やすいか
S&P500米国の代表的な大型株500社を広く見る指数米国株インデックスファンドの基本例としてよく出る
Nikkei 225日本の代表的な225銘柄をもとにした株価指数日本株の話でまず名前が出やすい
TOPIX東証プライム上場株を広く含む日本株指数日本株をより広く持つ指数として使われやすい
MSCI World先進国の株式市場を広くまとめた指数先進国株ファンドの連動先としてよく使われる
MSCI ACWI先進国に加えて新興国も含む世界株指数全世界株式ファンドの代表例として出やすい
MSCI Emerging Markets新興国株式をまとめた指数新興国株ファンドの連動先として使われやすい

ここで払っているコストは、主に その指数に沿う形で運用するためのコスト です。何を持っているかを説明しやすいので、初学者にとっても判断がぶれにくくなります。

2. アクティブは、平均超えを狙う代わりに差が出やすい

アクティブファンドは、指数をそのままなぞるのではなく、運用者の判断で銘柄や比率を変えながら、市場平均を上回ることを目指します。だから、うまくいけば指数を超えることもありますが、逆に下回ることもあります。インデックスよりコストが高くなりやすいのも、運用者の判断 へお金を払っているからです。

大事なのは、アクティブだから優れている と見ることではありません。どんな強みがあり、どんな局面で不利になりやすいかまで理解して初めて選びやすくなります。

同じ アクティブ でも、グローバル株を広く持つ型、少数の高品質株へ集中する型、株式以外も組み合わせる型では、期待する成果もリスクの出方も違います。だから、実績を見るときも どの指数と比べるべきか どんな局面で強かったのか を一緒に見る必要があります。

3. 初学者は、まず「説明しやすいか」で選ぶ

最初のうちは、この商品は何を持ち、何を目指しているのか を自分の言葉で説明できる方を選ぶ方が自然です。過去の成績だけで決めると、たまたま目立っていた時期の結果を追いかけやすくなります。まずは 市場全体をそのまま持ちたいのか 明確な運用方針に納得して上乗せを狙いたいのか を考える方が、長く続ける判断軸になります。

続きは 3-3 投資信託を選ぶときの確認ポイント です。次は、実際に商品を選ぶときに、どんな順番で確認すればよいかを整理します。

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