3-3 投資信託を選ぶときの確認ポイント
投資信託を、何に連動するか、コスト、中身の重なり、続けやすさの順で見るページです
投資信託は種類が多いので、人気ランキングやおすすめ一覧から入りたくなります。ですが、最初に見るポイントはある程度決まっています。何に連動するのか、そこで 商品 と 国・地域 がどう分散しているのか、コストはいくらか、すでに持っている商品と重なっていないか、そして自分が続けやすいかです。ここで順番を持っておくと、商品数の多さに振り回されにくくなります。
- 投資信託は、
商品として何を持つか国や地域がどう分かれるかを先に確認します。 - 似た中身なら、長期で効くコスト差を見ます。
- 複数本持っていても、中身がかなり重なっていれば思ったほど分散になりません。
- NISA の積み立てでも、商品数を増やすことより、目的に合う少数を継続する方が大切です。
- 次の 3-4 では、中の株式は配当を出しているのに、インデックスファンド自体はなぜ無分配が多いのかを見ます。
1. まずは、「商品」と「国・地域」がどう分かれるかを見る
名前が似ていても、中身はかなり違うことがあります。最初に見るのは、どの指数や方針に沿っている商品かです。そのとき特に見たいのが、商品として何を持つのか と 国や地域がどう分かれるのか の2つです。株式中心なのか、債券も入るのか、全世界なのか、米国なのか、先進国なのかで、分散のされ方は大きく変わります。ここが曖昧なままだと、低コストでも自分が持ちたいものとずれていることがあります。
| 軸 | たとえば何を見るか | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 商品 | 株式、債券、バランス型、REIT など | 値動きの性格が偏りすぎていないか |
| 国・地域 | 全世界、米国、先進国、新興国、日本など | 特定の国や地域へ寄りすぎていないか |
| 重なり | すでに持っている商品との共通部分 | 本数を増やしただけで同じ中身を厚く持っていないか |
指数名や方針が分かると、商品と国・地域の偏りが見えやすくなります。だから最初は、人気があるか より ちゃんと分散できているか を先に確認します。
2. 次に、コストと中身の重なりを見る
似た中身の商品なら、コスト差は長期で無視しにくくなります。短期では小さく見えても、10年、20年と積み重なると差が出やすいからです。ただし、コストだけ見ればよいわけでもありません。商品や国・地域を分けたつもりでも、すでに持っている商品と中身がかなり重なっていないかも一緒に見ます。
複数本持っていても、中に入っている企業や地域がほぼ同じなら、実質的には同じものを厚く持っているだけかもしれません。特に、全世界株式と S&P500 のように、一見違って見えて中身がかなり重なる組み合わせは要注意です。本数が多い = 分散 とは限らず、何を重ねて持っているかを見た方が実態に近づきます。
3. 本数を増やすより、続けられる少数に絞る
積み立ては、短期の正解を当てるためではなく、時間を分けて買うための仕組みです。毎月同じ商品を買い続ける理由は、未来を当てるためではなく、感情で大きく動かないためでもあります。だから最初は、分かりやすい商品を1本か数本に絞り、なぜそれを持つのか を言える方が大切です。
ここまでで持ちたいのは、投資信託を 人気順 ではなく 確認する順番 で見る感覚です。続きは 3-4 分配金を出さないインデックスファンドが多いのはなぜ? です。次は、中の株式は配当を出しているのに、ファンド自体はなぜ無分配が多いのかを整理します。