3-5 投資信託を選ぶときの確認ポイント
投資信託を、中身、必要に応じたコスト比較、持っている商品との重なりの順で見るページです
ここまで、投資信託の中身、運用方針、分配金の扱いを見てきました。最後に、実際に投資信託を選ぶときの確認ポイントを整理します。人気ランキングやおすすめ一覧から入りたくなりますが、ここでは確認する流れを3つに絞ります。まず、その投資信託の 中身 を見て、どの国や資産に投資している商品なのかを確認します。似た商品がある場合は コスト を比べます。すでに投資している商品があるなら、最後に 重なり を見ます。
- 最初に見るのは、どの国や資産に投資している商品なのかです。
- 株式中心なのか、債券中心なのか、複数の資産を混ぜているのかで値動きは変わります。
- 似た中身の商品がある場合は、信託報酬などのコストを比べることもできます。
- すでに持っている投資信託があるなら、中身が重なっていないかを確認します。
1. まずは、どの国や資産に投資しているかを見る
名前が似ていても、中身はかなり違うことがあります。最初に見るのは、その投資信託がどの国や資産に投資している商品なのかです。株式中心なのか、債券中心なのか、株式と債券を組み合わせた商品なのかで、値動きの性格は変わります。
2. 似た商品がある場合は、コストを比較する
中身がかなり似ている商品が複数あるなら、信託報酬などのコストを比べることもできます。同じような指数に連動し、投資している国や資産も近いなら、長期ではコスト差が効くことがあるからです。
ただし、コスト比較はあくまで補助です。株式中心の商品と債券中心の商品、全世界株式と米国債券のように、中身が違う商品をコストだけで比べても、商品選びの答えにはなりません。まず中身を見て、似た商品がある場合だけコストを比べる、という順番にします。
3. すでに持っている商品との重なりを見る
すでに投資信託を持っている場合は、新しく買おうとしている商品と中身が重なっていないかを見ます。複数本持っていても、中に入っている企業や地域がほぼ同じなら、実質的には同じものを厚く持っているだけかもしれません。
たとえば、全世界株式と S&P500 は別の商品に見えますが、どちらも米国株を多く含むため、重なる部分があります。本数が多い = 分散 とは限りません。大切なのは、何本持っているかではなく、何を重ねて持っているかです。
この重なりをポートフォリオ全体で見る話は、4-2 分散を考えるときの3軸 で整理します。全世界株式と S&P500 の重なりを具体的に見るなら、コラム 全世界株式とS&P500を両方持てば分散になる? も参考になります。
第3章はここまでです。次は 4-1 ポートフォリオって何? へ進み、投資信託を含めた商品を 何をどれだけ持つか という全体設計につなげます。