資産運用のイロハ第1章 土台を作る

1-1 資産運用って何をするの?

商品より先に、お金の役割分担と、目的・時間軸・金額のゴールを整理するページです

資産運用を始めようとすると、多くの人は 今、何を買うのが正解か? という商品選びから入りがちです。ですが先に決めたいのは商品名ではなく、お金の 目的期限 です。お金は一括りにせず、守る分増やす分 に分けて考えます。最初は 当面使わない分を回す という整理でも十分です。資産運用とは、将来の支出に備えて、お金に合った役割を与えることです。

このページで押さえたいこと
  • 最初に考えるのは、商品名ではなく 目的期限 です。
  • お金は 生活防衛資金 近いうちに使うお金 長期で育てるお金 と、役割を分けて考えます。
  • ゴールは厳密でなくてもよく、いつまでに 毎月いくら どれくらいを目指すか の目安があれば十分です。
  • 役割とゴールが決まると、どんな商品を候補にするべきかを考えやすくなります。
  • 商品ごとのリスクとリターンの違いは、次の 1-2 と 1-3 で整理します。

1. 「お金の役割分担」から始める

資産運用の役割は、将来の生活やイベントに備えることです。すべてのお金を同じように扱わないのは、使う時期 が違えば選ぶべき金融商品も変わるからです。まずは手元のお金を3つに分けます。生活防衛資金 は急な支出に備えるお金で、減らさない すぐに使える を優先します。目安は生活費の3か月から1年分で、普通預金のような形が向いています。近いうちに使うお金 は3年から5年以内に使い道が決まっているお金で、住宅の頭金や教育費などが当てはまります。ここは 増やすこと より 使うときに減っていないこと を優先します。長期で育てるお金 は10年、20年以上先まで使わないお金で、老後資金のように一時的な上下を受け入れながら成長を取り込みやすい商品を考えます。

運用期間とリスクで見る金融商品マップ
左下ほど安全で短期向き、右上ほどリスクが高く長期向き。投資信託は商品によって幅がある
生活防衛資金近いうちに使うお金長期で育てるお金1年未満1〜5年10年以上運用期間 →元本保証変動小変動中変動大リスク ↑普通預金定期預金国債社債投資信託ETFREIT株式仮想通貨

2. 「目的」が決まれば、「商品」は絞りやすくなる

役割とゴールが見えると、商品選びはかなり絞れます。3年後の住宅ローン頭金 に回すお金なら、増える可能性よりも減らさないことが大事なので、株式より預金や国債の方が自然です。逆に 20年以上先の老後資金 なら、途中の値動きがあっても株式や投資信託を候補にしやすくなります。商品は人気だから選ぶのではなく、そのお金にどんな役割を持たせたいかで選ぶものです。

ただし、目的が決まっても正解が1つに決まるわけではありません。見えてくるのは、候補にしやすい商品外した方がよい商品 です。同じ家計の中に短期のお金と長期のお金があるなら、同じ金融商品で持つ必要もありません。S&P500 が人気だから買う ではなく、自分の目的に合っているから候補にする という順番に戻すための整理です。

3. 次に見るのは、リスクとリターンのバランス

どのお金を どれくらいの期間 運用に回すのかが見えたら、次は各商品のリターンとリスクを見ます。続きは 1-2 リスクとリターン です。

迷いやすい点は FAQ にまとめています。

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